事業承継・M&A
SUCCESSIONSTANCE
基本姿勢事業承継
後継者に承継するための環境作りをご支援します。
M&A
友好的M&Aをご支援します。
(敵対的買収は取り扱っておりません。)STEP
承継の流れ-
環境作り
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後継者の確定
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事業承継の計画
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承継実行
CHALLENGES
承継の課題
事業承継をする際にまずやるべきことの一つが、後継者が継ぎたいと思う環境作りです。
環境作りよりも優先すべきことがあると考えられている経営者様もおられると思いますが、弊社では環境作りが事業承継の最重要事項であると断言します。
それでは承継問題に対して、なぜ環境作りが重要なのかを、事業承継の際に実際に問題が起こった3つの事例を通してご説明していきます。
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1. 厳しく教育を行った
とある会社で、ずっと探していた後継者がようやく見つかりました。
先代はこれからの会社を任せるため、他所でも恥ずかしくないよう、会社のことや社長としての立ち回りなどを毎日熱心に、そして厳しく後継者へ教え込んだそうです。
それからしばらくしてのこと、ある日、承継者が「もう耐えられない…」と言って、会社を急に去ってしまったのです。
後継者の様子がおかしいことには先代も以前から気づいてはいたのですが、軟弱な精神ではやっていけないという思いから、あえて厳しくし続けていたのです。
突然のことに、熱心に教え込んできた先代の落胆は大きく、また後継者探しをしなければならないことになったのです。
先代は、何がいけなかったのかと弊社へと相談に来たのでした。 -
2. 借入が多かった
2つ目の会社では、息子が会社を継ぐ意思を見せてくれました。
こちらの会社では、先代が長年会社を運営していたのですが、息子が親の身を案じ、後継者として名乗りを挙げてくれたのです。
先代は嬉々とし、息子と会社のこれからについて話あったそうです。
しかし、ある日、息子から会社の財務諸表を一度見せてほしいと頼まれたことで、この承継の話は途端に雲行きが怪しくなってしまいます。
会社の借入が、息子が想定していたよりもはるかに多かったのです。
息子は激怒し、承継を考え直すと言い出してしまう始末。
困った先代は弊社に相談へ来たのでした。 -
3. 後継者が繰り返し社内規則に反した
最後の会社は、こちらの会社も息子が会社を継ぐ意思を見せてくれた会社でした。
こちらは財務面については問題無しの安定した会社でした。
息子が後継者として名乗りを挙げてくれたので、まずは現場のことを知るため、一社員として会社に入れることとなったそうです。
しかし、いざ入れてみると、息子が現経営者の息子であるという立場に思い上がり、社内規則に反した勤務態度や行動を繰り返したのです。
もちろん社員からは強い反発が起こり、結果、従業員の大量離脱にまでつながってしまったのです。
頭を抱えた先代は、これからどうするべきなのか、弊社へと相談に来たのでした。
さて、一体これらのケースでは何が問題だったのでしょうか?
それぞれの先代にこれらの問題が起こった原因を考えてもらい、聞いてみると、
「後継者が外での修行が足りなかった」
「後継者が人として成長していなかった」
「後継者が人の気持ちを理解できていなかった」
等々…
いろいろな答えが返ってきました。
実はこれらのケース以外でも、同様の問題に直面した会社では、他の先代経営者たちも後継者に対して言う言葉はほとんど同じなのです。
しかし、残念ながらこれらの答えは正しくありません。
問題が起こった原因は後継者には無いのです。
これらの問題が起こった原因は先代にあり、責任もすべて先代にあるのです。
なぜなら、先代が会社の環境作りを間違ってしまっているがために、これらの問題が発生するからです。
後継者が逃げ、怒り、勘違いをしてしまう隙を先代が会社に残してしまっているのが問題なのです。
先代が借入を減らし、後継者に財務諸表をいつ見せても問題無いように経営改善をしていないから問題が起こったのです。
先代が役に立たない社内規則を設けるのではなく、社員間で上下隔たり無く注意・改善を行える環境にしていないから問題が起こったのです。
「いや、後継者が会社の意向に沿うよう動くべきでは?」
と、考えられた方もおられるかもしれません。
一理あるかもしれませんが、先代経営者がそんな考え方をしているから、会社を継ぎたいと言う後継者がいつまで経っても現れないのです。
事業承継には順序があります。
環境が良くなるまでには、とても時間がかかるのが普通です。
しかし、必ず良くなっていきます。
後継者が継ぎたいと思う会社に作り替えることもできます。
一緒に事業承継を成功させたいですね。